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2019年公示地価 上昇基調、一段と鮮明に

 国土交通省が3月19日発表した2019年1月1日時点の公示地価は、住宅地の全国平均が2年連続で拡大。商業地は4年連続、工業地は3年連続でプラスとなり、全用途で上昇基調を強めている。とくに地方圏では全用途平均、および住宅地が1992年以来27年ぶりに上昇に転じた。商業地と工業地は2年連続で上昇しており、全国的に上昇基調が鮮明になっている。

住宅地は62地点、商業地は23地点で上昇

◇長野県の住宅地
 長野県の住宅地は継続して調査を実施している208地点のうち62地点で上昇、前年より15地点増えた。下落は96地点で、前年より16地点減った。平均変動率はマイナス0.2%。22年連続の下落となるが、下落幅は前年より0.3ポイント縮小した。横ばいは50地点で前年より1地点減っている。上昇と横ばいで計112地点あり、約54%が安定または上昇。
 上昇した地点がある市町村は松本市22地点、長野市21地点、塩尻市6地点、軽井沢町6地点、安曇野市と小布施町2地点、上田市と御代田町、白馬村が1地点。御代田町は調査を開始した1995年以降、初めて上昇地点が見られた。白馬村は24ぶりに上昇地点が見られ、上田市と小布施町は21年ぶりとなった。平均変動率の上昇幅が大きかったのは、白馬村5.3%(5.8ポイント上昇)、野沢温泉村0.0%(1.2ポイント上昇)など。白馬村は大字北城の「みそら野別荘地」が10.5%と最も上昇率が高かった。

◇長野県の商業地
 長野県の商業地は継続110地点のうち23地点で上昇。前年の5地点より18地点増えた。下落は58地点で前年より9地点減った。横ばいは29地点。平均変動率はマイナス0.7%で27年連続の下落となったが、下落幅は前年より0.3ポイント縮小した。
 上昇したのは松本市9地点、長野市8地点、軽井沢町2地点、佐久市と安曇野市、小布施町、白馬村の各1地点。
 県内の最高価格地点は長野駅前「浪やビル」で1㎡あたり35万9000円。

〇二極化の様相強まる〇
 長野県の調査を取りまとめた不動産鑑定士の宮本吉豊氏によると、住宅地は全国的な景気回復傾向を受け、長野市や松本市、塩尻市、安曇野市、上田市などの条件の良い場所を中心に回復傾向が継続。白馬村や野沢温泉村などは大都市圏やアジアなど海外からの需要も追い風となり、全体の上昇傾向を押し上げたとする。
 商業地は全般的な景気回復傾向やインバウンド等による観光客の増加により、長野市や松本市ではホテルや飲食店の稼働率が好調。一方、貸し事務所や物販店は低調という。「同じ市町村でも、駅に近く、近所に店舗があるなど、条件の良い場所が上昇し、山沿いなどは弱いといった二極化がますます進んでいる」とした。

[新建News中南信版3月19日号抜粋]

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