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県砂防ボランティア協会が講習会/「流木対策」や「山とのかかわり」を聞く

 県砂防ボランティア協会は6月14日の総会にあわせ3つの講習会を開いた。

<第1部>流木対策など県砂防事業
 県建設部砂防課長の田下昌志氏が「学びと自治で拓く県砂防」と題し事業概要などを説明した。
 スタートした新県総合5か年計画は、県土強靭化の重点目標に「集中豪雨などから命を守る水害・土砂災害対策」があり、要配慮者利用施設の避難確保計画策定(H30・180施設をH34・525施設)などを支援していくと解説。砂防主要事業は、ハードでは◇再度災害防止対策◇要配慮者の施設・避難所等の保全◇火山噴火土砂災害軽減◇流木災害対策◇砂防施設長寿命化―など、ソフトでは◇警戒区域の基礎調査◇危険度判断の分かり易い情報配信と警戒情報精度向上◇防災マップの作成支援―などとし、今年度の新規実施箇所なども示した。

<第2部>『頂いた命』を生かす
 泰阜村でジビエ加工施設の管理運営に携わり、鹿皮革の有効活用を目指し立ち上げた「けもかわプロジェクト」代表の井野春香さんが、自身の取り組みや、狩猟の歴史、鹿と日本人の関わりなどを話した。
 「鹿は古くから食肉の代表的存在で肉や毛皮の同意語的な意味合いがあった」「鹿皮は国内でも加工され羽織・半天や武具などに活用されていた」と事例をあげ、狩猟免許所持の状況やシカ・イノシシ被害と捕獲頭数なども解説。そうした歴史や現状から「現代に沿った形で『頂いた命』をムダにしない、暮らしづくり・村づくり・ヒトづくりに生かしていきたい」と語った。

<第3部>水位・流砂量で切迫度を判断
 県職員で研修派遣中の国土交通省・国土技術政策総合研究所砂防研究室交流研究員の小松美緒さんが「国総研紹介と近年の土砂災害」と題し、研究内容や土砂災害の傾向、九州豪雨被災地での調査を報告した。
 近年の研究取組は、施設整備(ハード)が流木対策強化の「砂防基本計画策定指針(土石流・流木対策編)」「土石流・流木対策設計技術指針」改訂や小規模渓流対策の新マニュアル作成、深層崩壊対策の被害想定手法策定など、警戒避難(ソフト)が流量監視(水位)と流砂量監視による災害発生の切迫性判断と情報提供を説明した。[新建新聞6月25日号抜粋]

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