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「W・ALC」の販売を開始/北信地域材加工協組が事務局

 日本WOOD・ALC(ウッド・エイエルシー)協会(本部:東京都)は、国産材による厚板集成版「W・ALC」の販売を本格化する。建物の内と外を仕切る木製カーテンウォールの需要創出をにらんだもの。北信地域材加工事業協同組合(長野市、峯村宗次代表理事)に信州事務局を立ち上げた。
 W・ALCは国産スギのラミナを同一方向に積層した厚板集成版。ラミナは木造軸組の間柱と同サイズで、部材寸法は厚120×幅450×長さ3000・3650・4000㎜の3種とする。どこでもそろう一般樹種の規格材を汎用的な手法で加工し、まとまった塊で使っていくことが特色だ。

◆S造建築の非耐力壁に需要

 主要ターゲットは鉄骨造の中低層建築のカーテンウォール。構造から切り離された非耐力壁なので、専門家の構造計算は必要ない。専用の金具・ボルトを用意して部材の連結方法や取付方法を標準化、一般のALC外壁職人でも扱えるようにした。また規制のかかる条件でも使えるよう素地または外側に断熱を施した仕様で60分準耐火構造の大臣認定も取得している。
 信州事務局は部材の供給とともに、壁面への割り付けやプレカット、取り付け、納まりなど一連の技術をトータルでサポート。商業建築や事務所などの非住宅、リノベーション物件といった木材利用が少ない分野で新たな需要開拓をねらう。
 同協会の松浦薫事務局長は「『木利法』の施行で木材ニーズは高まっているが、一方で大工職人の高齢化、担い手不足といった根本的問題がある」と指摘。「利用をさらに拡大するには誰でも扱えることに加え、木造以外にも使える商材とすることが必要」と話す。
 東日本大震災の復興施設や復興住宅を中心に実績を伸ばし、現在は東日本・中部・西日本に普及拠点を設置。設計事務所や加工・販売・施工業者、製造業者の間に会員を増やしている。
 東日本地区の信州事務局となる北信地域材加工事業協同組合は、W・ALCの扱いを通じて木造軸組のプレカットユーザー以外にも顧客層を広げていく考え。峯村宗次代表理事は「建物に社会性を持たせたいクライアントに訴える商材。普段木造をやらない設計者や建設会社、一般のALC外壁事業者らにもアナウンスしていきたい」と話す。
 部材は当面埼玉県の金子製材から供給を受けるが、近く、齋藤木材工業(長和町)が県産カラマツのラミナを積層した信州型W・ALCのプロト生産をスタート。地産地消の拡大と地元の森林への還元も視野に入れる。[新建新聞3月15日号抜粋]

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