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天竜川上流直轄砂防期成同盟会「安全な暮らしに砂防事業はなくてはならない」

天竜川上流直轄砂防事業促進期成同盟会(会長・杉本幸治駒ケ根市長)の設立30周年を祝う式典が11月1日、駒ケ根市のアイパルで開かれた。会員や国土交通省の来賓が一堂に会し、大きな節目を祝った。
 あいさつに立った杉本会長は「安心で安全に暮らせる地域づくりの基盤を築くうえで砂防事業はなくてはならない」と砂防施設の重要性を訴え「当地域に天竜川上流河川事務所があり心強い。直轄砂防事業をさらに推進していくため私たちも精一杯取り組みたい」と述べた。

■設立30周年記念で植樹や献花

 式典では国土交通省水管理・国土保全局砂防部の浦真保全課長が「土砂を防ぎ命とくらしを守る」をテーマに記念講演。今年7月の九州北部豪雨で砂防えん堤が土砂と流木を捕捉し、下流の人家などの被害を軽減したことを報告したうえで「今後の対策として新設砂防えん堤は透過構造の施設設置を徹底させ、既設の砂防えん堤は捕捉効果を高めるための改良を行うことが重要」と述べた。
 式典に先立ち、記念事業の一環で直轄砂防発祥の地でもある下伊那郡大鹿村で記念植樹や慰霊碑献花、駒ケ根市の砂防フィールドミュージアムで視察なども行われ、砂防事業の必要性や土砂災害の恐ろしさを再認識した。

■災害を経験し事業が進む◇パネルディスカッション「三六災害」振り返る

 国土交通省天竜川上流河川事務所の椎葉秀作所長が司会を務めたパネルディスカッションでは、杉本会長、深津徹副会長、柳島貞康大鹿村長の4人が登壇して意見を交わした。椎葉所長は「大きな災害を経験する中で、災害を契機に教訓を生かしながら砂防事業が推進されてきたこともある」と述べた。杉本会長は三六災害について触れ「小学6年生の時で経験したことのない激しい雨が降り、自衛隊が災害復旧にあたった」と当時を振り返り、「今では川の近くで子どもたちが遊び、砂防によって安心安全が確保され地域が発展してきた」と語った。深津副会長は住民の意見を伝え「災害を経験して河川などが整備されてきた。これからは大きな災害が発生する前に事前予防施策をお願いしたい」と代弁した。小学4年生で三六災害を体験した柳島村長は「自宅周辺や田んぼは全て河原になり『絶句』だった」と当時を思い出していた。「直轄砂防が昭和12年から入り、今では流路工が整備され河床が安定し安心して生活できている」と述べた。[新建新聞11月15日号抜粋]

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