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油井技監が長野県のi-Conについて講演

 新建新聞社は3月17日、長野市の長野バスターミナルでi-Constrution(アイ・コンストラクション)をテーマに建設実務者スキルアップセミナーを開催。長野県の取り組みについて県建設部の油井均建設技監を招いて基調講演を実施したほか、シーティーエスの関口伸吾氏による実践講習、岡谷組の清澤俊夫氏、長豊建設の松下和信によるICT土工の施行計画の立て方や現場の進め方などの事例紹介を行った。共催は建設コンサルタント協会、県測量設計業協会、後援は県建設業協会、県土木施工管理技士会。セミナーには当初予定していた定員80人を超える90人弱が参加し、アイ・コンストラクションについて県の取り組みと概要、実際の工事に関するノウハウなどを学んだ。



 スキルアップセミナーの基調講演は県建設部の油井均建設技監による「長野県のi-Conはこうなる」。

 油井技監は講演の冒頭、人口減少や建設企業の減少、担い手不足などの国がアイ・コンストラクションを進める背景をデータを用いて紹介。「こうした状況を打破するためにも生産性を上げ、働きやすい環境をつくり、担い手を確保することが必要」と話すと、2017年度の県予算や、ゼロ県債を目玉とした「きめ細やかな平準化対策」、週休2日モデル工事などの「働き方」にかかわる県の取り組みを挙げた。

 また、高校生たちが建設現場で自ら設計し、構造物をつくる「DIYプロジェクト」や、工事にかかわった人たちをネームプレートに記す「名を刻もうプロジェクト」などを紹介した後、続けて長野県の地域経済の活性化例として観光やビッグデータによるまちづくりを提示。

 さらに建設業と地域が連携した実績として諏訪湖のジョギングロードなど地域初のインフラ整備を紹介し、建設業に関わる人たちの「働き方」「やりがい」に訴える取り組みと、地域経済を活性化させる長野県ならではの取り組みを、「県として生産性を高めるための施策」として総合的に行っていく重要性を説いた。

 油井技監は後半、松川ダムでのドローンを使った測量による土砂除去やマシンガイダンスを用いたバックホウによる掘削など県発注工事の事例と見学会の様子などを紹介。

 加えて、浅川ダムの長沼~吉島3工区の残土処理場整備工や豊田中野線・笠倉~壁田の道路築造工、同掘削工でICT活用工事の施行計画を検討しているとし、県建設部としては「連続した施工となる土量が1000m3以上」の工事で、発注方式は「国土交通省の施工者希望型」、基準としては「国土交通省要領ならびに基準を準用する」など今後のICT活用工事の実施方針を話した。
(実践講習と事例紹介は次号4月5日に掲載)[新建新聞3月25日号抜粋]

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