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信州カラマツ丸太使用の液状化対策 諏訪市で実証実験

 飛島建設(川崎市)らが開発し普及を目指す丸太を使用した液状化対策工法に県内の林業や木材産業関係者から熱い視線が注がれている。東日本大震災を受け、首都圏を中心に地盤の液状化問題が深刻化、その対策が喫緊の課題。そんな中で同工法が広がれば、水に強く強度が優れる信州カラマツを豊富に抱える長野県は、有力な材料の供給拠点になる可能性が高い。県内林産業の活性化と森林整備促進の大きなチャンスと、県や県木材協同組合連合会が工法の普及を全面的にバックアップしている。
 
 同社と兼松日産農林(東京都)、昭和マテリアル(北海道)が共同開発した工法は、「丸太打設液状化対策&カーボンストック工法(LP-LiP工法)」。軟弱地盤に一定間隔で丸太を打ち込んで締め固め、緩い地盤を密に改良する。重機を使い、鋼管で先行掘削した穴に丸太を打ち込で施工する。

 4月22日には、信州カラマツを使用した同工法の現場説明会が諏訪市内で開かれた。県内の市町村や林業、木材産業関係者ら約120人が参加、丸太を地中に打設する施工状況などを視察しながら、工法の概要について説明を聞いた。説明会は、丸太を供給した県木連と飛島建設が主催した。

 公開したのは同社が県の補助を受けて実証実験を行っている現場。同社技術研究所の沼田淳紀・主席研究員は、実験の最も大きな目的は「施工性の向上によるコストダウン」と話す。東洋バルブ跡地の一角に、茅野市産のカラマツ丸太(長さ4m・末口直径14㎝程度)460本余りを60㎝間隔で、4mと2本継ぎ足した8mの2パターンで打設して施工能率を検証。施工費のうち機械損料が最も大きな割合を占めることから、さまざまな手順を試しながら最も短時間で施工できる方法を探る。沼田研究員は、「いまの時点でも昨年から4mのもので2倍、継ぎ足したもので1.5倍は施工スピードがアップしている」と説明する。【新建新聞4月25日号1面抜粋】

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