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中野市 市民会館の大規模改修事業

◇パブコメなど反映し一部配置を変更
◇年度内の設完で実施設計に近く着手

 中野市は市民会館の大規模改修事業で、基本設計が固まり、本年度末の設完に向けて実施設計に着手する。一部でトイレやリハーサル室などの配置を変更したが、改修面積の変更はない。工事期間は2021年6月から22年7月までの約13カ月を見込んでおり、22年10月の開館を目指す。
 11月4日に開かれた市議会全員協議会で市が、配置の変更を説明したもの。変更箇所は主に、1階トイレの拡張、2階のリハーサル室を1階に移動、エレベーター位置変更―など。8月から9月にかけて実施した市民説明会やパブリックコメントなどの意見を反映させた。
 大規模改修は、現市民会館S造・RC造3階建て、地下1階、延べ約4150㎡のうち、改修延べ約2970㎡、新築延べ約1180㎡を実施。客席は大ホールで800席、多目的ホールで170席。一部の内装は市産材のカラマツを使用し、耐震補強は外付フレームで補強させる。このほか、既存御機械室は解体し、市民会館内に整備。トイレなどはユニバーサルデザインで、電気設備は、一部で非常用発電機を設け、自然災害に備える。
 概算事業費は、設計・監理、改修工事、備品購入含め21億円。設計は、環境デザイン−宮本忠長建築設計JVが担当している。

◇庁舎建設時の残土活用

 大規模改修にあたり市は、新庁舎建設時の残土を活用する方針。残土は、基準値を超えるヒ素が含まれているが、大規模改修に必要な残土の量などが決まった後、活用方法と処分方法を検討する。残土は17年の庁舎建設時に施工する大林組(東京都)が社内規定に基づいて自主的に土壌調査を実施。この結果、基準値を超えるヒ素が検出されていた経緯がある。本年9月に市が再度調査したところ、改めて基準値を超えるヒ素が確認された。
 残土の処分費は市単独事業で行い、予算は21年度に計上する予定で、事業費は未定としている。現在、残土は旧中野高校跡地の防災広場横に保管され、特定有害物質が流失しないようにシートなどで覆われている。池田茂市長は「責任を持って対応していく。市政への対応が損なわれることのないようにしたい」と述べた。

写真:完成イメージパース(提供:環境デザイン−宮本忠長建築設計JV)
[新建News東北信版11月4日号抜粋]

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