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中・南信地区の「病院」整備計画【本紙調べ】

◆昭和伊南病院は基本構想を策定

 本紙では、中信地区と南信地区で計画されている病院施設の事業をまとめた。昭和伊南病院の建て替え、松本市立病院の移転新築、信州大学附属病院の機能強化が計画されている。
 事業費や規模等の具体的な数字が示されているのは、昭和伊南病院の建て替えだ。概算事業費や規模などを盛り込んだ、新病院建設基本構想は8月28日付で策定。今後は、基本計画に移行し、整備スケジュールや発注方式などの検討を進める。
 同構想によると、新病院の開院までは最低でも5~6年は必要となる見通し。概算事業費は、病院本体の建設費だけで84億円(45万円/㎡)を見込む。病床規模は220床程度。1床当たり85㎡を目安とし、病院本体の延べ床面積は約1万8700㎡を想定している。
 建て替え場所は、駒ケ根市内で選定する。建設候補地は、◇220床程度の病院が建築可能な敷地面積◇利便性の高い交通アクセス◇災害に対する脆弱性が低い−の3点を条件として設定している。
 基本構想・基本計画策定支援業務の担当は、アイテック(東京都中央区)。

◆松本市立病院 20年度内に建設候補地を選定

  事業をストップしていた「松本市立病院」の建設事業は、20年6月より新病院の建設に向けて、再スタートした。施設の老朽化や感染症病室への対応などの課題を解消するため、早期に建設を進める必要がある。
 新病院の完成は、最低でも5年はかかる見通し。まずは、建設基本計画の見直しと、建設候補地の検討から着手する。
 建設候補地は、過去に候補にあがっていた「波田中央運動広場」や「波田保健福祉センター」周辺など波田地域を中心に検討し、20年度内の選定を目指す。
 基本計画の見直しでは、市立病院内でプロジェクトチームを設置するほか、建設専門者会議を設ける。専門者会議は、病院関係者、保健医療関係者、行政関係者の7人で構成。診療機能や病床数などを議論し、20年度内に市へ提言する。会合は4回程度を予定し、すでに2回開いている状況。
 現病院は、松本医療圏唯一の感染症指定病院であるが、感染症病室が個室でなく、3人部屋2室の計6床で対応。現施設では、感染患者の動線確保や個室化が難しい状況にある。

◆信州大学附属病院 21年度より改修を計画

 国立大学法人信州大学は、病院機能強化計画の一環として、21年度から24年度にかけて、医学部附属病院の改修工事を計画している。
 同病棟等改修実施設計は、教育施設研究所・総合設備計画JV(東京都中央区)と2億2000万円で4月末に契約。医学部附属病院病棟の全面改修および外来診療棟(SRC造5F建て、延べ1万4670㎡、2009年築)の部分改修に係る設計を行うもの。
 同病院には、東病棟(SRC造B1F10F建て、延べ約1万6000㎡、1994年築)、西病棟(SRC造B1F9F建て、延べ約1万4000㎡、1997年築)―などがある。同病院の病床数は、一般病床677床と精神病床40床の計717床。

写真:昭和伊南総合病院
[新建News中南信版9月19日号抜粋]

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