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松本平の陸上競技場は青木・昭和JV

 県は、今年度注目の設計プロポーザル「松本平広域公園陸上競技場整備事業」と同「御嶽山ビジターセンター整備事業」の2次審査(最終選考)を7月24日と26日に行い、松本平競技場は青木淳・昭和設計共同体(東京都)、御嶽山ビジターセンターはyHa architects(福岡県)をそれぞれ最適候補者に選定した。いずれも、この審査委員会の審査結果(推薦)を踏まえ、近く設計者を決定し、松本平の陸上競技場は県と、御嶽山ビジターセンターの山エリア施設は県、里エリアは木曽町とそれぞれ基本設計の作業に入る。
 松本市の会場で開いた松本平陸上競技場の2次審査では、会場に訪れた傍聴者80人の中、1次審査を通過した3者によるプレゼンテーションが行われ、3者同時によるインタビュー(質疑応答)を経て、古谷誠章早稲田大学教授(委員長)をはじめとする委員6人の投票数で最適者を決めた。
 長野市の会場で行った御嶽山ビジターセンターは、審査内容をウェブによるライブ配信で公開。2次審査に進んだ6者に対して同様の審査行程を経て、最適者を選定した。

◇「挑戦的で新しい」を評価

 青木淳・昭和設計共同体の提案は、周囲をスタンドで囲わず、スタンドを含めた各諸室が点在する開放的な競技場の計画に特徴がある。また、サブフィールドとテニスコートを結ぶ経路がそのまま競技場バックスタンドの幅13mの大屋根下に流れる動線計画や、トラック競技のゴール模様を正面から観戦できる特設スタンド「南アルプススタンド」を設けた点も、これまでの競技場には無い発想で、地域の一般利用者が日常的に利用できる点を重視した計画となっている。
 1次審査では、審査委員から「斬新」「挑戦的」「新しい競技場のあり方」など高い評価を受ける一方で、陸上競技場の1種公認は受けられるか、大会のオペレーションや風雨などの管理・運営上の課題が指摘されていた。2次審査ではその課題の解決案として、既存競技場の利用実態を比較材料に通常時(大会やイベントなどを除く平常時)のあり方がいかに重要かを説明。フレキシブルに対応可能な施設配置の有効性や活用方法、コストダウンなどが提案された。
 同競技場は、2027年に県内で開催予定「第82回国民スポーツ大会(国体)」の総合開閉会式場として使用する計画。建て替え総事業費は130億円。23年には着工し、25年の完成を見込んでいる。

[新建News中南信版7月27号抜粋]

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