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御嶽山ビジターセンターはyHaに特定

 県は、今年度注目の設計プロポーザル「松本平広域公園陸上競技場整備事業」と同「御嶽山ビジターセンター整備事業」の2次審査(最終選考)を7月24日と26日に行い、松本平競技場は青木淳・昭和設計共同体(東京都)、御嶽山ビジターセンターはyHa architects(福岡県)をそれぞれ最適候補者に選定した。いずれも、この審査委員会の審査結果(推薦)を踏まえ、近く設計者を決定し、松本平の陸上競技場は県と、御嶽山ビジターセンターの山エリア施設は県、里エリアは木曽町とそれぞれ基本設計の作業に入る。
 松本市の会場で開いた松本平陸上競技場の2次審査では、会場に訪れた傍聴者80人の中、1次審査を通過した3者によるプレゼンテーションが行われ、3者同時によるインタビュー(質疑応答)を経て、古谷誠章早稲田大学教授(委員長)をはじめとする委員6人の投票数で最適者を決めた。
 長野市の会場で行った御嶽山ビジターセンターは、審査内容をウェブによるライブ配信で公開。2次審査に進んだ6者に対して同様の審査行程を経て、最適者を選定した。

◇山岳経験を生かした提案を評価

 yHa architectsの提案は、提案者の山岳経験が施設計画の随所に生かされ、周囲の景観(自然)と利用者に配慮した計画性を高く評価した。
 御嶽山登山道の入り口となる山エリアの施設では、敷地北側の御嶽山と南側の三笠山を望む景色を遮らぬように既存擁壁を利用した細長い施設を配置。施設中央部の大階段は登山道のゲートとして象徴的な空間演出を作り上げている。また、木曽地域材を用いた張弦張による屋根架構を提案。敷地の掘削に伴い発生すると予想される溶岩石材は、溶岩ウォールと称して、じゃかごに詰めて構造体の基壇や補剛材として使用。里エリアの施設も大階段・溶岩ウォールなどの特徴を持たせ、施設脇に流れる王滝川と木曽駒ケ岳の眺望を存分に味わえる計画提案とした。
 同プロポーザルは、県が整備する山エリアと木曽町が整備する里エリアの両ビジターセンターを共通のコンセプトのもとで、設計候補者を選定する、県と町が協働で進める事業として注目されていた。総事業費の予定額は、山エリアが約3.5億円、さとエリアは約3.2億円。いずれも年度内に基本・実施設計を完了させ、2021年4月以降に工事発注を見込んでいる。

[新建News東北信版7月27日号抜粋]

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