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千曲川堤防調査委 長野市穂保の堤防本復旧工法

◆調査委で対策検討 Conブロックで裏法面も補強

 令和元年東日本台風(台風19号)の影響で千曲川の堤防が決壊した原因究明と復旧対策などを検討する千曲川堤防調査委員会(委員長:大塚悟長岡技術科学大学大学院教授)は7月7日、第4回の会合を開き、長野市穂保地区の堤防本復旧において、裏法面をコンクリートブロックで覆う「表面被覆型」で補強する案を承認した。また、川表側(河川側)は、地盤処理と既存地盤との境が脆弱(ぜいじゃく)にならないように鋼矢板を設置する。
 越水によって決壊までの時間を引き延ばす対策として堤防を強化するもの。これまでの本復旧案では、法面の法覆護岸工法として、大型ブロック張と遮水シートを施工し、天端はアスファルト舗装、地盤は、良質土に置き換える基礎地盤処理を示していた。

 大塚委員長は、より効果的な対策を検討した結果とし、「コンクリートブロックで覆う例は少ない。浸食に対しても強度が強く、優れている工法」と見解を述べ、詳細な構造については現地調査を行ったうえで詳細設計で精査する考えを示した。

 また、今後は村山から立ケ花までのL約8kmも堤防強化区間として位置付け、このほかの堤防について「望ましい工法はこれから検討し、上・下流全体の整備が大切。粘り強い堤防を整備していきたい」とした。

 なお、穂保地区の決壊箇所(L約140m)は5月29日に堤防復旧が概成しており、同じく千曲川の堤防が決壊した上田市諏訪形地区(L約300m)は6月20日に本復旧が完成している。

 会合は、新型コロナウイルス感染症拡大の防止対策で北陸地方整備局や千曲川河川事務所など5カ所とテレビ会議で結ぶオンラインで実施。委員会で挙がった意見を追記した報告書は7月中に公表する予定。

[新建News東北信版7月8日号抜粋]

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